補修費用を支払うのはお客様です。しかし見積書や診断書などを元に業者からどれだけ丁寧な説明をされても実際のところはわかりにくく、業者を信じて任せてしまっているのではないですか・・・?
そして補修工事を行ったのに雨漏りが止まらなかったという最悪な事態に・・・。どうしてこのような結果になるのでしょうか?詳しく検証してみましょう。
雨漏り対策の正しい知識が足りない
一般的に雨漏りの原因究明は難しいと言われていますが、それは例え建築士であってもハウスメーカー自らが建てた家であっても雨漏り原因がわからないというケースが多いからだと思います。
しかし、本当に雨漏りは難しいのでしょうか?どうして自分が建てておきながら雨漏りさえ止められないのでしょうか?これは当事者には酷な話ですが、お客様から見ればありえない話であり、事実を真摯に受け止め改めなければならないことなのです。
雨漏りの原因究明には建物構造知識が不可欠です。どこから雨水が浸入し、どこを通って室内に漏れて来たかを診断するためには、建物構造知識がないことには話になりません。建物構造知識がない者が補修工事をするとあてずっぽな診断になるのです。
もしも自分で建てておきながら雨漏りのメカニズムがわかってないなら、それは明らかに知識不足と言えるでしょう。
建築士だからと言って雨漏り対策知識が豊富ではないことから、全国防水工事業協会が建築士を対象に、雨漏り対策知識を向上させるための資格“防水施工管理技術者”の資格取得を推奨しています。
これらのことからも、正しい知識が不足している有資格者が多数存在していると言えます。正しい知識を持たない者がむやみに補修しようとすると、おのずと失敗する確率は高くなります。
散水試験に頼りすぎている
雨漏り調査時に原因箇所と思われる部位にホースで水をかける、いわゆる“散水試験”をしても漏れなかった!なんてケースがあります。また散水試験で漏れたからここだ!と思って補修したのに次の雨でまた雨漏りした、なんてケースもあります。
散水試験をしたのに漏れなかったというのは、水をかけた場所に原因がないというだけのことです。散水試験をして漏れた部位を補修したのにまた雨漏りした、というのは、散水試験に依存しすぎていると言えます。
そもそも住宅は100%の止水性能を有していないので、むやみやたらに水をかけると必ずどこからか雨水が浸入してしまうので、それを雨漏り原因だと勘違いしてしまうと補修工事に失敗することになります。
木造住宅はどうして軒が出ているのでしょうか?それは外壁面に雨漏り対策上弱い部分があることを意味しているのです。
ぱっと見に騙されている
まず単純に考えて、初めに調査した業者が雨漏り原因がわからないようなケースはぱっと見でわかる経年劣化が原因ではなく、建物のどこかに欠陥があると考えられます。
瓦がずれているとか、しっくいが剥がれているとか、シーリグが切れているとか、ぱっと見でわかる原因ならおそらく初めに調査した業者が見つけるでしょう。
ある雨漏りしているお宅がありました。瓦やしっくいはとても良好な状態でとても雨漏りしているようには見えませんでした。でも確かに屋根から雨漏りしていたのです。お客様はまず最初に近所の屋根職人に見て貰ったそうですが、職人いわく『屋根にはどこにも異常はないが壁がひび割れているので多分そこが原因だろう』と言われさっさと帰ってしまったそうです…。
でも実際は屋根の二次防水に原因がありました。入念な調査をしないとわからないものだったのです。
このように、ぱっと見で判断できないのがなかなか原因がわからないという雨漏りの性質なのです。
目で仕事をする職人はえてして良い仕事をしません。目に頼るから品質にバラつきが生まれるのです。一方、手先と頭を使って仕事をする職人は一流です。極端な話し、目を閉じたままでもいい仕事をします。
雨漏り補修もしかり、おしみなく頭と手を使わなければならないのです。
ぱっと見や先入観は的を得ていない補修工事を生み出してしまいます。ぱっと見で判断する人は経年劣化を探しているのです。雨漏り原因が経年劣化であることは今の時代ほとんどありえませんし、それは調査ではなく単なる点検です。
入口をふさぐことしか考えていない
雨漏り対策の正しい考え方は入口を無くし出口を設けておくことにあります。
できるだけ雨水が浸入しないように入口を少なくすることと、万が一雨水が浸入したとしても溜め込まずに出口から速やかに排出させることの二重の対策が雨漏り対策なのです。屋根や外壁は全てこの基本通りの二重構造になっています。
しかし雨漏りを止めることが入口を塞ぐ補修だと勘違いしている業者が多いのです。万が一入口が一箇所でなかったらどうなるでしょうか?当然一箇所の補修では雨漏りは止まりません。
例えば車のフロントガラスを流れた雨水はどうなるでしょう?ボンネットの上に流れますか?違いますね。そうではなくてグレーチングに排出されボンネット裏の両サイドのレールを通って排出されます。もちろんエンジンは濡れません。これが雨漏り対策です。グレーチングもボンネットの隙間もシーリングで塞いだとしたらどうでしょう? 一時期は雨水は浸入しなくなりますが、紫外線や熱の影響でシーリングが劣化し破断してしまいます。だからシーリング補修ではダメなのです。
補修工事そのものが目的である
雨漏りを止めることではなく、補修工事を繰り返し売上げを増やすことが業者のねらいだとしたら…?
例えば業者がこう言うのです。『雨漏りはプロにとっても難しいので少しずつ段階を追ってしらみつぶしに補修していくしかありません。第一段階の補修で止まれば儲けものですし、第三、第四段階までやらないと止まらないこともありますが、最後まで決して諦めませんからお任せ下さい。』
どうですか?一見紳士的なようにも聞こえますよね?でも騙されてはいけません。
雨漏りはその道のプロにとっても難しいものだというイメージをあえて植え付けておき、だから数回補修するのが当たり前なのだという酌量の余地をお客様に認めさせるやり方です。こうすれば数回の補修工事が生まれ、単体の補修費用はわずかでも合計すれば改修工事に匹敵するほど補修費用は嵩みます。
本当のプロにとっては雨漏りは特別難しいものではありません。ほぼ一度の補修で止まります。何度も補修を繰り返す時点でプロという資格はありませんし、何度も補修するということは初めから雨漏り原因がわかっていない証拠なのです。
いかがでしたか?雨漏り補修に失敗するのにはそれなりの理由があるということがお分かりいただけたのではないかと思います。
もしも補修工事に失敗したなら、必ず上記のどれかにあてはまるはずです。補修工事に失敗してしまった業者さんはこれらのポイントを再度チェックし、改められることをお勧めします。
もしも雨漏り補修業者をお探しのお客様は、業者選びのポイントとして参考になさってください。
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