業界最大手リフォーム産業新聞にて1年間連載記事を書かせていただいております。ここでは掲載記事をご紹介させていただきます。
リフォーム産業新聞社様このような機会をいただき誠にありがとうございます。
リフォーム産業新聞第1193号 2015.11.17掲載記事本文
雨漏りゼロ宣言第二弾オンライン記事
難しい散水調査
もっとも一般的な雨漏り原因の調査方法は、思わしい部位に水をかけてみる、いわゆる散水調査です。道具も安価ですし、雨漏りを再現出来れば原因究明に一歩近づけます。
見よう見まねでやったことがあるという人も少なくはないと思います。
しかし一見簡単そうに見えて実は難しいのがこの散水調査です。雨もり119には独自のマニュアルがあり、マニュアルを順守すれば誰でも雨漏りを再現できるようになっています。
散水調査のポイントは雨水の浸入口を見つけることではありません。雨漏りのメカニズムそのものを解明することにあります。
例えば、思わしい部位に水をかけてみて雨漏りが再現出来たら、たいていの人はそこが原因だと思うでしょう。ここに”落とし穴”があるのです。
雨水の浸入口を見つけただけでは雨漏りは止まりません。”なぜそこに水をかけたら雨漏りしたのか”を分析しなければなならないのです。何故なら、ポイントを抑えた修理工事が出来て初めて、雨漏りは根本解決になるからです。
原因の解明を
ユーザーのニーズは、”雨漏りを止めて欲しい”ということ。極端なことを言えば、雨漏りが止まってくれて、二度と雨漏りしないようにしてくれさえすれば、どこに原因があるとか、どういうメカニズムで雨漏りしていたのかなどは本来どうでもよいのです。
ところが、社会に雨漏りトラブルが蔓延していく中で、雨漏りはなかなか止まらないものなんだという事実に直面してしまい、いつのまにか”雨漏りは難しい”というイメージが社会に浸透してしまった…。
原因があるから雨漏りしているのに、解明できる人が少ないからでしょう。
視覚化が重要
今ユーザーに求められているのは、”根拠”だと思います。根拠を視覚化することが大切だと考えています。
根拠を見い出せればおのずと雨漏りやのメカニズムがかわりやすくなりますし、自他共に納得もしやすく、修繕提案もユーザーに受け入れられやすくなります。
赤外線サーモグラフィー調査なんかはまさに視覚化そのものです。温度管理をすることで水みちや水分が滞留している部分等を視覚化し、雨漏りのメカニズムの根拠を得られれば有効に活用することが出来ます。
雨もり119は雨漏り診断に限らず、外装リフォームにこの赤外線サーモグラフィー技術を活用し、根拠のあるリフォーム工事の提案と、温度管理によるアフター点検を行うことをこれからの外装リフォームのスタンダードに出来ればと考えています。