建物種別 | 戸建 |
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価格 | 1,400,000円 |
何度調査しても修理しても止まらないという雨漏りの相談を受け、赤外線調査にて雨漏り診断を行い、我々は屋根に原因があると見立てました。
赤外線調査結果をもとに、念には念をいれて散水調査を実施し、雨漏りの再現を試みました。本件雨漏りは2階には被害状況は見られず、1階の和室に漏れていたので他社は屋根を疑わなかったのですが、散水調査結果、雨漏りを再現しました。
雨漏り原因はケラバ唐草の板金の納まり不良と二次防水材であるアスファルトルーフィングの選定ミスと診断し、屋根を張り替えることになりました。屋根材をはがしてみると案の定、下地合板が湿っていました。
幸い、合板が腐っている個所や強度が著しく落ちている個所はなかったのでしっかり天日によって乾燥させてから新規屋根葺き工事に入ります。
施工途中の降雨が心配されたので、合板をしっかり乾かしてから仮防水処置を施し、ブルーシートで雨養生を行いながら作業を進めました。こうした工事中の雨漏りの二次被害を防ぐことも重要だと考えます。
施工前はアスファルトルーフィング敷き仕様となっていましたが、緩勾配屋根では毛細管現象が懸念されるので、改修後は自着層付きゴムアスファルトルーフィングを採用し、下地に完全に防水層を形成、その上からシングル屋根材を留めつける際の釘穴シール性能を向上させました。
シングル葺き釘打ち併用工法にて雨漏り修理完了です。アスファルトシングル屋根は差し替え補修などの部分補修ができません。また今回はケラバ唐草に問題があったため全面改修となりました。
なお、サッシのビスから雨漏りしていたため、室内の被害はありませんでしたので、壁内の状態を確認して現状復旧しています。